キョンキョン・・・・・
キョンキョン!
もう数年前から広く言われていることですが、やはり
劣化が尋常ではなく・・・・。
CMとかポスターは「いつまでもアイドル時代のままねえ」て感じですが、やはり映像となるとねえ・・・・。若いころを演じた有村架純(ありむらかすみ)ちゃんが対照的にカワイイ!横顔とか、あごのラインがキョンキョンによく似ている。おそらく今後も登場するでしょう。
しかし、気づいたことは、このドラマが「小劇団」的であるということ。
渡辺えりとか片桐はいり、吹越満あたりが出てきて脚本がクドカンというと、そういうテイストがそこはかとなく・・・・。
正直わたしはあまり小劇団て好きではないんですが、なぜか若いころ、私のまわりに小劇団好きな人がやたらいて、あちこち誘われました。全自動シアターとか、唐組、新宿梁山泊、MOREっていう劇団もあったよなあ・・・・なかった?何故か当時いた会社の、一番近い存在の同僚も「元劇団員」、挙げ句の果てにはイトコまで自分の劇団を旗揚げするという・・・・・。ものっすごい小キャパの小屋とかにも、観劇に出向きましたよ、あの頃は。自分の意志ではなく、お誘いやお付き合いだったなあ・・・・・。
小劇団ではなく、小劇場系劇団と言ったほうがいいのか。脚本家では故つかこうへや三谷幸喜がその範疇で、宮藤官九郎ももちろん「小劇団」系の脚本家ですよね。そういえば昔(20年近く前)会社にいた小劇団好きの人から「これ絶対おもしろいから見て」て渡されたビデオテープ(ビデオて・・・・)が「大人計画」のビデオで、見てはみたものの・・・・正直あまり良く理解できず、ざっと早送りで見て「面白かったです!」と返した記憶がある。イカのかぶりものというか着ぐるみ?それしか印象に残っていない。が、その「大人計画」こそが、あの宮藤官九郎さんの所属する劇団だと知ったのはそれから何年も後のこと。当時から小劇団好きの人たちの間では「面白い」と人気だったんですね。
なんだか、あの頃、やたらまわりから「今度○○(←小劇団)の舞台があるんだけど、観に行かない?」と誘われ、イトコにいたっては「俺、今度、××て劇団始めたから、知り合い誘って観に来て」と言われ(ちなみに劇団はすぐ消滅したけど)、「小劇団」というものに拒否反応が出ていた私。どうも、小劇団系の舞台て、ディープなファンにだけわかる笑いがある。歌舞伎にも「おおむこう」とかツウの人にしかわからない面白さがあるんだろうけど、小劇団にも小劇団好きでないとわからない笑いやオチがあるみたい。同行者に「この笑い、俺にはわかるけど、君にはわからないかなあ?」て顔されると、なんか観ていて意気消沈してくるのよね。嫌な思い出、よみがえるわ。
おそらく、その「いかにも小劇団的」なコアな笑いから抜けだした脚本家が、三谷さんやクドカンみたいに人気脚本家になれるんじゃないでしょうか。
それでも、プンプン漂ってくる「小劇団臭」。一周回って今はなつかしくもある(笑)。
小劇団的て、役者がすでに「出オチ」であるとも言える。小劇団系苦手な私でも「荒川良々が出てる!」とか、キャスティングの時点ですでに喜んでるもの。
ああ、小劇団の話が長くなってしまいましたが、ネイティブな人を揃えているだけに、東北弁がちゃんとしてますね。渡辺えり→山形、木野花(海女仲間)→青森、吹越満→青森。実は夫が岩手の人なんです私。西日本生まれの私にとって、夫の田舎の言葉は宇宙語に近い。今は多少聞き取れるけど、最初は英語より、フランス語より、理解できず(笑)。そんな私が東北弁を語るなって話ですが・・・・、まあ下手な東北弁の芝居と上手い東北弁の芝居くらいはわかる気がする。
でも、片桐はいりや美保純は東北人じゃないけど上手く聞こえた。
美保純が出てくるとどうしても「北の国から」に見えてしまうのは私だけ?
個人的にはキョンキョンより、美保純の方がヒロインのお母さん役に合っているような気がするけど、まあネームバリューでキョンキョンに負けてるかな。
とにかく、今のところは好発進、の印象。
まあ、毎回最初はそうなんだけど、途中から「え?なんで」とか「それは変」とか出てくるんだけど。まあ脚本が宮藤官九郎か・・・と思うと「それは変」も許せる気が。
今回もキョンキョンが真っ赤なスカート履いてる点は「親が危篤なのに、その服?」て若干疑問視したけど、まあクドカンなら、と何故か許せる気もした。
まあ、小劇団なら、とも言える。
あんまり小劇団、小劇団て言うと、ファンに怒られそうだけど。
当時も「こういうのって、いわゆるアングラて言うんですか?」と誘ってくれた人に質問して、怒られたし(笑)。
なんか、全体的に文体まで、クドカンのエッセイみたくなってしまった気がする・・・・・。
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